野外即興 Meeting of the Hearts 第37回
津市の青山変電所跡にて野外即興の収録です。参宮急行(大阪電気軌道・のちに近鉄)は大阪から伊勢神宮の日帰り参拝を目指してこの地に鉄道を敷設し(旧)東青山駅と変電所を設置。昭和7年以降上本町-宇治山田を約2時間で結びました。昭和50年に複線の青山トンネルができ単線区間のトンネル群や旧青山駅、変電所は役目を終えたそうです。
垣内宿(かいと)を抜けて初瀬街道を名張方面へ向かいます。途中、初瀬街道は花山橋で左に行きますが垣内川に沿って林道を進みます。川をまたぐ橋の先に急坂が…。車幅いっぱい、右手は崖。スタックして上らなくなりました(泣)。鬼バック。うまく下れません。何度も車を降りては車輪の下の土や落葉をどけることに。格闘すること1時間。先の橋に戻って、車を停めて改めて徒歩で林道を行きます。
車からも見えましたが右側に美しい岩粉の滝が。旧東青山駅を作るために垣内川をパイパスとトンネル化、その出口が滝の先端。落差は30mほどあります。
旧東青山駅、垣内川をせき止める堤防を見ながら林道を進みます。森の中にたたずむ大きな青山変電所の廃墟が現れます。小さな橋を渡り2棟の建屋の前へ。2棟の間にある小さな通路から中へ入ります。外壁は灰色コンクリートですが、中は一面白く塗られていて美しい。
この空間に3台の変圧器があったそうですが、今は撤去されその面影を感じることはできません。隅の階段にカメラを設置して演奏の収録を行いました。
もう一方の建屋へ。高速度遮断機なるものがあったそうです。印象的な天井の穴。床の木材が朽ちています。入口には日報などが散乱していました。