野外即興 Meeting of the Hearts 第6回
今回の野外即興は高島市朽木。国道367号線の梅ノ木から県道783号線に入り北上。渓流沿いでの演奏を探索しましたが、早朝にも関わらず釣りしていてなかなか演奏できそうなところがありません。ブナの原生林の看板につられて生杉から芦生の森の手前までやってきました。
20140721 朽木 高島市 (ダイジェスト) - YouTube
林業の作業場でしょうか、美しい広場を見つけて演奏の収録です。
また林道を遡って京都府と福井県との県境おにゅう峠へ。ここは鯖街道のひとつ。若狭から京都へ鯖だけでなく海産物が運ばれました。
来た道を少し戻って小入谷へ。車を停めるとハチやアブが寄ってきます(泣)。機材を車から降ろすのも一苦労ですが美しい渓流を見つけました。
野外即興 Meeting of the Hearts 第5回
5月の野外即興は京都市の八丁川。
20140506 八丁川 京都市 (ダイジェスト) - YouTube
南丹市から府道370号線佐々里へ。途中土砂を乗り越え倒木を避けながら、車で行けるところまで林道を走ります。車を停めて徒歩で八丁川を上流へ。
途中八丁川の支流へ。地図を見ますと廃村八丁への道があるようですが、倒木だらけで見当たりません。
一人なので怖いのですが、ここで演奏の収録。
車へ戻る途中、林道沿いの馬場滝でも収録です。
野外即興 Meeting of the Hearts 第4回
4月の野外即興は豊岡市の神鍋溶岩流。朝早くに神鍋につきましたが、あいにくの雨。そのうち雪に変わる寒い一日。晴れ間が出たその間に収録を決行です。
■八反の滝
■まぼ渓谷
■二段滝
■iLoud
神鍋溶岩流は八反の滝から下流へ3kmの間に30ほどの滝や淵が点在。この時期は雪解けで水量も多く見ごたえがあります。水流の音は演奏の音とと一緒に収録されます。そんな「自然のノイズ」に対して演奏できたのか?などと動画を編集しながら考えましたが、雪が降る寒い一日で余裕はなく、収録時は弾くことで精いっぱい…(汗)。
機材は減らしていますがそれでも重い。今までの運動不足もあって一回の収録でかなり疲労がたまります。作家は体力ではありませんが、体力作りが今後の活動の鍵となってきました。
■釜淵
■瓢箪淵(栃本)
■泥淵
二段滝では転倒して腰を打つなどしてちょっとしたトラブルもありましたが、無事に収録できほっとしています。最後は神鍋温泉に入って帰路につきました。
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野外即興 Meeting of the Hearts 第3回
3月の野外即興は舞鶴。旧舞鶴要塞の槙山砲台と金岬砲台。天気予報は曇りだし積雪は大丈夫と思いきや、槙山を車で登って行きますと途中からは雪・雪・雪。いざチェーンをつけて山頂へ向かいます。ガードレールが無い道を滑落しないようゆっくりと進みます。
山頂にはすでに先客が(笑)。小さな足跡なのでタヌキかキツネでしょうか。
槙山砲台の裏手にはパラグライダーの滑走路があり、若狭湾が臨めます。
シンプルな棲息掩蔽部と滑走路で演奏です。
槙山砲台での収録のあと金岬(かねがさき)砲台へ。槙山の中腹に車を止めて軍道を徒歩。軍道は倒木だらけ。雪、泥。崩落して途中道が無いところも。重い機材を抱えているので滑落に恐怖して、熊よけの鈴も鳴らしながら荒れた軍道を一人進みます。
金岬砲台は雪が積もっていませんが、辺りはうっそうとした森。
金岬砲台の5連の棲息掩蔽部。漆喰が塗られていたのでしょうか。中は真っ白。状態が良く美しい。でも私一人なので怖いです。何か出るんじゃないかと、音がすると「ビクッ!」となります(泣)。
金岬砲台で収録を終え、さきほど通った軍道を注意しながら戻ります。金岬砲台はトレッキングシューズ必須。スパッツや帽子・ヘルメットはある方が良し。私はぬかるみに足をとられて転倒してズボンがドロドロ(泣)。けど、また行ってみたくなる美しい砲台でした。次回行くなら装備は軽く。
野外即興 Meeting of the Hearts 第2回
2月の野外即興は和歌山県は和歌山市加太の友ヶ島。2/23はとても良い天気で穏やかな一日でした。2/8と2/16日に計画をしていたのですが、2/8は寝坊。2/16は強風のため船が欠航。港まで行ったのですが(泣)。
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加太の港から20分の船旅です。
友ヶ島は終戦までは、大阪湾防衛を担う由良要塞(淡路島・友ヶ島・加太)の拠点の一つとして機能していましたが、第2次大戦は航空戦主体だったので砲台は使われることなく終戦を迎えました。由良要塞は遺構として今の残っていますが、友ヶ島の砲台が一番状態が良いそうです。
冬の間は船の運行が少なく10時と15時の2便のみ運行。砲台は第1から第5までありますが演奏を記録しながらすべて回ることはできませんでした。今回は第5砲台と第3砲台、野奈浦の海岸の3か所で演奏です。
■演奏をダイジェストで5分30秒にまとめました。
第3砲台跡はレンガが島の木々に溶け込んで美しい…。
日本には要塞の遺構がまだまだ有りますので、機会を見つけて行ってみたいと思います。
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野外即興 Meeting of the Hearts 第1回
前々からやろうと決めていた演奏企画「Project Meeting of the Hearts」。2014年からスタートしました。
もともとは近藤等則さんの「地球を吹く」をNHKで見たことが発端です。私も同じようにやってみたい!と感じたのが1993年。気が付けば20年も想い続けた企画となりました。演奏だけでなく、現地への機材運搬や撮影や録音。戻ってきてからの編集。協力者に頼らないでなんでも私一人でやることを目的としています。協力者を頼ると気も使うし段取りや諸々がめんどくさいと思うから(汗)…。
始めたばかりということもあって、自然に対して演奏するというよりは野外で演奏することを主眼に置いています。2010年の11月に一度試してみましたが、準備から演奏・記録・編集と通してやってみると大変面倒が多いことに気が付きました。
野外なので電源がありません。アンプラグド(アコースティック)でも演奏はできますが、私を最大限に表現できるのは電子楽器であるシンセサイザーだけ。冨田勲さんも言われていましたがシンセ単体ではサイレンのようなもの。なのでエフェクターも使いたい。すべて電池で動かせるように機材を集めてきました。最近はスマフォ用にバッテリー製品が出回るようになり、USBの5Vだけでなく9Vや12Vを扱えるものがありうれしい状況です。
ある程度機材もそろってきましたが、音を出すアンプになかなか良いものを見つけることができません。音がそれなりに大きく出せるものは、大きさもそれなりに大きい。しかし、2013年の冬になってiLoudと出会いました。iLoudはバッテリー内臓のアンプ。見た目以上の大きな音が出せるのが魅力です。
こうして2014年1月4日に奈良県香芝市の屯鶴峯(奇岩群)から、このプロジェクトはスタートを切りました。
で、やってみた感想は、機材が重すぎた…(泣)。
シンセサイザーにエフェクター、シールド、マイクにビデオカメラ、三脚、一眼レフカメラに諸々のバッテリー。カバン3つに三脚。それらを背負って、演奏場所を探して設置。演奏。屯鶴峯の急な斜面を2回に分けて登る羽目になりました。ロケーションとしてはばっちりでしたが、風化したもろい凝灰岩に足を取られることもあり安全とはとても言えません。怪我でもして動けなくなったら誰にも助けてもらえないし…(泣)。
シリーズ化して定期的なプロジェクトとして活動して行くためにも「気軽にできること」が重要と再認識しました。機材の軽量化。それと演奏は簡潔に。戻ってきてからの編集のことも考えないと。なんでも省力化する方向でやることが、プロジェクト継続につながる気がします。
第2回はどこでやろうか探索中です。山か、海か。川や滝もいいですね。地図を見るのが楽しい毎日です(笑)。
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